セミナー後は「良かった!」ばかりではなく、アンケートや質疑では反感、疑問の声ももちろんあがります。
誰もが自由につぶやくSNSではストレートに否定するものも見つけられます。
実際の書き込みやつぶやきからいくつか例をご紹介しましょう。
本日はその3つ目。
矛盾しているのでは?と言われました
感想をいただきました。
「思い込み改善計画では、
自分だけが不運だというのは思い込みだとあったり、
ポジティブになれば良いわけではないとあったり、
矛盾しているような気がします」と。
ナイスな感想をありがとうございます。
良く読んでくださっていると思いました。
ただ、あと一歩です。
それも私がわかりやすく具体的に伝えなかったのが
悪かったからですね。
人は考えたくない
思い込みが強い人ほど深く考える事を嫌います。
思い込みが強くなくても
人は自分の考えを変更したくありません。
そのために自分に都合の悪い考えを否定して
自分に都合の良いものを守ろうとします。
逆の言い方をしても同じで
自分に都合のいい考えを守るために
都合の悪い考えを否定します。
誰でもやりがちです。
自分の考えを強化する情報は心地良いので、
安心するために知らず知らずに選択しているのです。
都合の悪い情報は無視します。
(常識的でない、少数だから等の理由をつけて無視したり、
無意識でやっていることもあります)
こういうことは 決め込んでしまうと楽なので
思い込みまみれに出来上がっていきます。
ついに「自分はこういう人」という看板を掲げて
柔軟な思考をする事を放棄するのです。
何が自分は不幸と決めているの
自分は不幸だと思い込んでいる人は、根拠があるのでしょう。
まずは
その周辺のネタばかり拾って思い込みを強化している現状に気づくことです。
悲観が強いとさらに飛躍して
・莫大な資産があればいいのに
・もっと若かったら何でも取り戻せるのに
・自分が○○さんだったらいいのに
などと どうにもならない事を妄想して落ち込むこともあります。
そのような現在の自分のパターンにに気づいて、
そういう思考や行動をやめたら?と提案しているのです。
避けられない事、
原因がある事、
色々あると思います。
感情的にならずにちゃんと考えてみる。
出来る範囲で 良くない状態が継続しないような工夫が可能かどうか、
言い訳ばかりして方向転換するチャンスを見逃していたのではないか、
と頑張って考えてみるのです。
やみくもに不幸だと決めつけないで
ちゃんと 不幸ではないかもしれない と思う根拠を考えてみましょう。
・破産するほどではなかった
・あの程度の損傷で済んだ
・健康がある。命がある
・一人でも味方がいる
・はたから見たらバレない
・教訓を得たから次は気をつける、等
下には下があるとか、不幸中の幸いとかいう考えをを知っているなら
上手に使ってみるのはどうでしょう。
よく言われるのは年齢の考え方ですね
・もう〇才と考えるか、まだ〇才と考えるか
・残りの人生を考えれば「今日が一番若い」
(これ、最近のお気に入りです。)
こんなところから始めます。
現状の具体例を考える事が大事。
具体的なら 漠然とか飛躍しすぎることも防げます。
考えている最中は「不運」より「プチでもラッキー」思考になります。
不幸を見ない事にして ただ浮かれてみては?
とおススメしているわけではないのです。
ポジティブにデメリットがあるの⁉
からのー
「ポジティブになれば良いというのは間違い」について
これも同様です。
根拠のないポジティブは危険でしかありません。
ポジティブはメリットしかない という思い込みが危険なのです。
以前、焼き肉屋さんを潰したご主人が
「みんな好きだし焼けばいいだけだから儲かると思ったのに」
と言っていて、驚いた覚えがあります。
もう少しネガティブ発動したらいいのに。
ちょっと極端な例でしたが、
ネクラな性格なのに
ポジティブの方が好かれるだろうから、
と偽の明るさを振舞ったり
危険なことは考えたくないから目をつむる
というのは本当に良くないですよ。
なぜ良くないか、お分かりですか?
ブログには解答がある事が人気の鍵だそうですが、
あえて逆らいます。
そうやって安易に得た知識や答えって
本当に身に付かないし 役に立たない!
ポジティブのデメリットを出来るだけご自身で挙げてみてくださいね。
考える題材に
無理矢理ポジティブ発信して失敗してしまった とか
そんな例を見聞きした経験はありませんか?
無ければ練習に
ポジティブそうに微笑んでいるカウンセラーの写真(私か!)を見ながら
悪口を思いつくとか。
偽りのポジティブとか
配慮のないポジティブでは何が起きそうでしょう。
そもそも
不幸だと思い込むことも
ポジティブになれば良い思い込むことも
どちらも 安易に思い込んで執着していては損ですよ
と言っているのです。
「自分は不幸という思い込みを やめた方が良くて
ポジティブになろうとするのもだめなら 矛盾では?」
という疑問は、
不幸とポジティブが対局にある言葉だと思って
勝手に結びつけたくなった結果でしょう。
上手く行かないときは真逆に行けばいいと
思い込んでいる結果とも言えます。
疑問に思った人はまだ見込みがあります。(笑)
疑問 → 言語化 → 表現したのですからフィードバックを受けて
修正したり考えたりする事が出来ます。
ふわっと大まとめの印象で「矛盾だよね」と決めつけて終わっては何も変わりません。
ご自身の具体例に落とし込んで考える事なしには理解も難しいでしょう。
まあ
・理解したくない
・関係ない
・考える事をしない
にもメリットがたくさんあります。
自分とかけ離れた天才とか逆に激ヤバい人とか、
理解が追い付かない事に時間を割かなくてもいい事もありますね。
自分が、何を どれだけ どのように考えるかはとても肝心で
それは一生の課題になります。
そういうことを 私たち向かい合って話したらきっと楽しいですよ。
って、ややポジティブな人の発想かもしれません。